平素は大変お世話になっております。株式会社Sanko IB インサイト営業部です。

2020年も残りわずかとなりました。毎年のことながら、1年が過ぎるのは本当に早いものだなぁとつくづく感じてしまいます。そして本日は2020年最後のメルマガとなります。年内最後のメルマガということで、嬉しいお知らせを1つ。Extreme（旧 Aerohive）のクラウド管理システム「ExtremeCloud IQ」がCRN Networking Product of the Year 2020に選出されました！ 詳しくはこちらをご覧ください。

このExtreme（旧Aerohive）のクラウド管理システム（XIQ：ExtremeCloud IQ）にある「ネットワーク360プラン機能」をご存じですか？ アクセスポイントを利用する建物の各フロアの平面図を手順通りにXIQに読み込んで実際に利用する各アクセスポイントを登録するだけで、下記のような電波強度のヒートマップ図（グラフィックス上のシミュレーション）や各アクセスポイントの実際のチャネルや電波強度を平面図上に表示することができます。 これにより隣接するアクセスポイントのチャネルの状況や干渉の状況なども視覚的に確認し、理解することができます。 （上図）ネットワーク360プラン

通常のクラウド管理システムでは下記のような基本的な情報を表示するデバイスモニター画面は必ず備わっていると思いますが、これだけでは各アクセスポイントのチャネルや電波出力の数値情報は確認できても各フロアでの状況を頭の中で描くことは非常に困難となります。ネットワーク360プラン機能を利用している場合と、していない場合では運用管理やトラブル対応の効率性に大きく差が出てしまいます。

（上図）デバイスモニター

ネットワーク360プラン機能を正しく使えるように設定することで、「ネットワーク360モニター」という機能も活用できるようになります。下の図の上段に、デバイス（アクセスポイント）、クライアント、WiFi、ネットワーク、サービスの各要因の状況をヘルススコアの点数として表示します。これにより無線LANの通信に問題が発生した場合、5つの要素の中のどこに問題が起きているかを見つけやすくなります。点数のところをクリックすると、より詳細なデータが表示されます。アプリケーションやセキュリティの状況も細かく分析できます。

図の下にあるフロア図に表示されたアクセスポイントのアイコンには現在接続されているクライアント数が表示され、さらに各クライアント毎の詳細情報までダイレクトに確認できます。各種データは90日分クラウドに保存されています。

（上図）ネットワーク360モニター

このネットワーク360プラン機能の設定をするだけで運用管理やトラブル発生時の原因究明に有効なビジュアルデータが蓄積されます。
さらにアクセスポイントのパケットキャプチャ機能も使えるようになりトラブルシューティングが容易になります。

ちなみにネットワーク360プラン機能を設定する前の状態では、下記のような見え方となり、ここにある機能はすべて表示されません。

（上図）ネットワーク360プラン（設定前） （上図）ネットワーク360モニター（設定前）

XIQの導入の際には、是非この機能も利用していただきたいと思います。
既存のお客様でまだネットワーク360プラン機能を設定されていらっしゃらない方は今すぐ設定してみてください。

この機能はもともと、無線LANの導入検討時に、どこにどのAPを何台くらい設置するべきかをプランニングするために使う機能です。導入検討時に作ったプランニング用データを保存しておき、運用開始前に本番機のアクセスポイントを各フロア図に登録し直すだけで上記の機能を活用できるため、導入検討フェーズから運用フェーズまでシームレスに活用できます。

下記の動画で利用方法がわかります。