- クライアントの接続を5GHz優先か強制にする(バンドステアリング)
- APの2.4GHzを停波し、5GHzだけにする
- HT40を利用する(チャネルボンディング)
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という方法が出てくるかと思います。
1.と2.の方法では、5GHz側にクライアントが集中し、APに負荷がかかる可能性が大きくなります。
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3.では、通信速度を速めるためにチャネルを束ねるため、使用できるチャネル数が半減し、干渉が発生しやすくなってしまいます。
さらに、DFS(レーダー波を検知した場合、速やかに当該チャネルを停波することが義務付けられている規則)の検知が多く見られる環境下では、APの設定時にDFSの影響を受けないようW52だけを使うチャネル設計をすることが一般的です。これにより元々使えるチャネル数が少なくなり、より一層干渉が起きやすくなってしまいます。
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このような問題を解決するのが「Dual 5GHz」です。
前回のメルマガでも少しご紹介していますが、「Dual 5GHz」は、両方のWi-Fiインターフェースを5GHzに設定できる機能です。
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- Dual 5GHzのベネフィット
- AP1台で2台分の5GHzのチャネルを利用可能となるため、通信が安定します
- チャネルボンディングをする必要がないので、干渉が起きにくくなります
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Dual5GHzを利用することで、そもそも通信速度に対するユーザの不満や通信の不安定さが起きにくく、干渉の懸念も減らせる可能性が高まります。
さらに、両方の5GHzで同じSSIDを設定した上で、ラジオロードバランシング機能を追加設定すれば、それぞれの5GHzに接続するクライアント数を均等にすることが可能です。
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チャネルボンディングはチャネルを束ねることで、通信速度を改善することが期待できますが、チャネル数が半減するため、チャネル干渉が発生しやすく、かえって通信速度の低下につながる場合があります。設定される場合は十分に注意が必要です。
家庭などで使用する分にはあまり問題にはならないかもしれませんが、オフィスや学校など、多数のクライアントが接続するような環境では、Extreme Networks社の「Dual 5GHz」対応APをおすすめします。
Sanko IBでは、無線LAN環境構築のお手伝いをしております。製品選定段階での初歩的な疑問、質問も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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