パワード・ファイバー・ソリューション実機検証
1kmを超える長距離PoEで接続機器は本当に稼働するか

 2022年4月12日

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電源のない屋外でネットワーク通信を可能にする「パワード・ファイバー・ソリューション」。新しいソリューションのためか、よく「1kmという長距離PoEで給電は本当にされるのか、接続機器はきちんと稼働するのか?」というご質問をいただきます。

通常、UTPのみのPoEでは100mの距離が限界となるため、1kmを超えるPoEは規格外。不安に思われるのもごもっともです。

ならばその疑問、解決しましょう!

ということで今回は、パワード・ファイバーソリューションを用いて「約1kmの配線をした時、接続機器の給電・稼働はきちんとされるか」を実際にやってみることにしました。

1. パワード・ファイバー・ソリューションとは?

電源のない屋外などでネットワーク通信を可能にする長距離PoEで、アクセスポイント(AP)やPoEカメラを設置する場所の電源やUTPによるPoEの制約に​お悩みの方のためのソリューションです​。

使用するパワード・ファイバー・ケーブルは、光ファイバーと電力線を1本のケーブルにしたもので、通常のPoEでは届かなかった約1kmもの距離をケーブル1本で電源とネットワーク供給を可能にします。

パワード・ファイバー・ケーブルイメージ

ちょっとニッチですが、キャンプ場やスキー場、大学のキャンパスといった電源供給がちょっと難しい広いエリアでネットワーク整備をしたい、という場合に最適なソリューションです。

パワード・ファイバー・ソリューション使用イメージ

 

パワード・ファイバー・ソリューションイメージ
パワード・ファイバー・ソリューション
PoEでは届かなかった1kmの距離をケーブル1本で電源とネットワーク供給を可能にするソリューション。
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2. 実機検証の目的と概要

まず、今回の目的と概要を改めて確認します。

実機検証の目的

パワード・ファイバー・ケーブル(1kmを超える長距離PoE)に接続した機器が以下の2点において問題がないかどうかを検証する。

  1. 接続機器の給電
  2. 接続機器の正常な稼働(今回は設定したSSIDにてWi-Fi接続ができるかどうか)

実機検証の概要

パワード・ファイバー・ケーブル構成図に従い、社内環境にて同等の機器を使用し、実機検証を行う。

パワード・ファイバー・ソリューション構成図

パワード・ファイバー・ソリューション構成図

まず、パワード・ファイバー・ソリューションの構成図と同様に①~⑥の機器を用意しました。なお、構成図にはありませんが、今回は社内テスト環境において必要であったため、①メディアコンバータを使用しています。実際の環境で、光ポートのあるスイッチを使用する場合は不要となります。

電源はコンセントから供給し、ケーブルはドラムロール(1km巻)のまま使用しました。Wi-Fiアクセスポイント(AP)は屋外用のAP460C(PoE+)で検証を行います。

パワード・ファイバー・ソリューション構成図に合わせた製品

 

名称 補足
① メディアコンバーター パワード・ファイバー・ケーブルをメタル回線に変換するために使用
* 光ポートのあるスイッチを使用する場合は不要
② ファイバパッチパネル テスト環境では、ポート数の少ない簡易版を使用
③ 電源ユニット AC100Vコンセントからの電源供給をするために使用
コンセントからのAC電源をDC電源に変換してパワード・ファイバー・ケーブルの電力線に接続
④ パワード・ファイバー・ケーブル(1km巻) 1km巻きのドラムのまま使用
⑤ PoEエクステンダー パワード・ファイバー・ケーブルを変換してアクセスポイントに接続
⑥ 屋外用Wi-Fiアクセスポイント Extreme Networks(旧 Aerohive)の屋外用AP
AP460C(PoE+)

3. いざ、実機検証!

実際に機器をつなげてみました。
少し分かりにくいかもしれませんが、構成図の通りです。

パワード・ファイバー・ソリューションイメージ

では、いよいよコンセントに接続して給電してみます。
給電と同時にパワード・ファイバー・ケーブルへ電力( 緑の矢印)と通信( 青の矢印)が通っていきます。

はてさて、AP460Cはきちんと稼働するでしょうか。
Extreme社のクラウド対応APは、ネットワーク管理システム「ExtremeCloud™ IQ」で確認することができます。今回使用したAP460Cもクラウド対応ですので、「ExtremeCloud™ IQ」で確認します。
ログインして管理画面を見てみましょう。

ExtremeCloud IQ

無事にパワード・ファイバー・ケーブルで接続したAP460Cが出てきました。問題なくPoE給電により稼働していることが確認できました。検証目的の一つ「接続機器の給電」は問題ありませんでした。

まずは第一関門クリアです!

続いて、設定したSSID「DEMO-ZeroWaitDFS」にてWi-Fi接続がきちんとできるかどうかを確認します。

ExtremeCloud IQ管理画面
SSID

PCのインターネットアクセスでSSIDが出てくるか確認してみます。

設定したSSID「DEMO-ZeroWaitDFS」が表示され、無事に「接続済み」となりました。
これで検証目的の二つ目「接続機器の正常な稼働」も確認できました。

こちらもクリアです!

念のため、アクセスポイント側から見たクライアントの接続状況も確認してみます。

接続状況

左:AP460CのPoE給電状態。802.3ATモード(PoE+)で稼働していることが分かります。
右:AP460CにPCとiPhoneを接続。アクセスポイント側から見た2台の端末(クライアント)の接続状況。

こちらも問題なく接続、稼働していることを確認。

今回の検証目的である「接続機器の給電と接続機器の正常な稼働」を確認することができました。

結論として

パワード・ファイバー・ケーブル(1kmの長距離PoE)を経由しても
給電、接続機器の稼働は問題ない

ということが分かりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。1kmを超えるPoEの給電、接続機器の稼働状況について実際に検証し、問題がないことが実証されました。

パワード・ファイバー・ソリューションは、工事の工数や部品が最小限に抑えられるという点において、他にはない新しいソリューションであると考えています。
電源確保が難しい場所へのネットワーク構築でお悩みの方はご検討してみてはいかがでしょうか?

こちらから、今回の実機検証をまとめた資料のダウンロードが可能です。パワード・ファイバー・ソリューションは、当社でも新しいソリューションとなるため、長距離PoEへの不安、疑問等ありましたら、当社までお気軽にお問い合わせください。

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パワード・ファイバー・ソリューション
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