はじめてのNiagara(ナイアガラ)
Niagaraで構築するスマートビルディングソリューション オフィス編
2025年5月13日

スマートビルディングは、オフィスビルに限らず、ホテルやデータセンター、物流倉庫、各種産業など多様な市場への導入が進んでいます。
スマートビルディングソリューションとIoT技術を活用した『スマートオフィスソリューション』もそのうちの1つです。
では、スマートオフィスソリューションとはどんなことができるのか?とお思いの方に、ビルディングオートメーションを構築するミドルウェア、「Niagara(ナイアガラ)」を導入したオフィスの活用例をお伝えします。
1. Niagaraとは何か?

今日行ったお客さまのオフィス、めっちゃきれいでおしゃんだったんですよー。あんなところで働いてみたいなー!




やる気が出る気がします!
そうそう、Niagaraはオフィスにも導入されているんだよ。


まずはNiagaraのおさらいから始めようか。


NiagaraはJACEコントローラやSupervisor(ソフトウェア)を使用して、複数の多様なデバイスやサブシステムを統合、管理、制御することができるオープンフレームワークです。
インターネット接続とWebサービス機能を備えており、単独で制御、監視、データロギング、アラーム、スケジューリングなどが可能です。
イーサネットや無線LAN、インターネット経由で標準的なWebブラウザにデータとグラフィックを表示することができます。


概要編
2. オフィス環境でNiagaraができること


電力量の監視も大事だけど、オフィスでは特に空調管理が大事だと思わない?
自動で心地よい温度を保つのは、結構大事なことなんだよ。



「心地よい温度」とは?
「心地よい温度」と言っても人によって感じ方はそれぞれです。 Sanko IBでは、「心地よい温度」の定義として『不快指数』を基準にしています。
不快指数は『気温と湿度による「むし暑さ」の指数』のことを表し、不快指数が75を超えると半数以上の人が「不快」と感じるようになります。 ただし、不快指数は気温と湿度のみで算出しており、気温と湿度の他に日射や風の要因が含まれる体感とは必ずしも一致するわけではありません。
不快指数=0.81×気温+ 0.01×湿度×(0.99×温度-14.3) + 46.3

Niagaraでは、温湿度センサで部屋の気温と湿度を測定し、不快指数を算出します。
温度設定をする際、決め打ちで温度を設定する場合もあれば、不快指数の数値を目安に設定する事もあります。
もちろんアジャイル型運用にて設定後も様子を見ながら変更することも可能です。

この他にもオフィスでできることについて教えてください!
1日のスケジュールから順番に考えてみようか。
まず朝会社に着いたら何をする?


もし一番最初に会社に着いたらまずは何をするか考えてみて!






あ、でもパワーポイントを流すときはカーテン閉めたりしますかね?
そういうの、勝手にやってくれたら嬉しいと思わない?



3. 外的要因にわずらわされないオフィス機能例


照明・空調 ON / ブラインド開

人感センサ連動の温度+空調制御

人感センサによる在不在管理

照明 OFF / ブラインド閉

換気 ON / ブラインド開

照明 OFF / ブラインド閉
上記は、センサーと空調、照明を組み合わせた基本的な例です。この他にさまざまなセンサやシステムと組み合わせることで、監視や制御をすることができます。



余計なことで仕事を中断されないというのはいいですね!
そうすると、どうしても集中力が切れてしまう。
息抜きでコーヒー飲んだりっていうこともあるけど、人間一度集中力が切れると回復するまでに15分前後※かかるって言われているよ。






4. 働きやすい環境を整える機能例




けどこっちもすぐ自分の会議始まっちゃうから換気してる時間がなくて、泣く泣くそのまま使う事ありますもん!
例えばNiagaraなら「会議室の人感センサで人が退出したのを確認後、10分間換気をする」という設定もできるよ。






僕の場合、気づいたら当初の計画と全然違うものを提案しちゃいそうです。


5. まとめ
では、最後に簡単にまとめてみましょう。
- Niagaraは、さまざまなデバイスやサブシステムを統合、管理、制御することができるオープンフレームワークである
- 照明や空調、各種センサなどと連動して自動制御することができる
- 「心地よい温度」をNiagaraで作る際は不快指数を基準にしている
決め打ちで温度を決める場合もあれば、アジャイル型運用で機能改善をすることもできる - オフィス環境を自動制御することで、スイッチのオンオフなどの外的要因にわずらわされることが少なくなる
今回の「オフィス編」では、快適なオフィス空間を創出するための例をいくつかご紹介しましたが、今回ご紹介したものは一部の例でしかありません。Niagaraには、この他にもさまざまな機能がありますので、より専門的な内容や「こんなことはできないの?」といったご質問等がありましたらSanko IBまでお気軽にお問合せください。

「はじめてのNiagara」では、今後もさまざまな切り口で疑問を解消できるような内容を準備中です。本ブログを通じてNiagaraやビルディングオートメーションを身近に感じていただけたら嬉しいです。
本ブログ内には書いていない内容を盛り込んだホワイトペーパーを下記にご用意していますので、ぜひダウンロードしてみてください。

Niagaraで構築する
スマートビルディングソリューション
オフィス編