はじめてのNiagara(ナイアガラ)
Niagaraで構築するスマートビルディングソリューション ホテル編
2025年10月7日

スマートビルディングは、オフィスビルに限らず、ホテルやデータセンター、物流倉庫、各種産業など多様な市場への導入が進んでいます。
スマートビルディングソリューションとIoT技術を活用した『スマートホテルソリューション』もそのうちの1つです。
では、実際にホテルではどのような使い方をしているのか?とお思いの方に、ビルディングオートメーションを構築するミドルウェア、「Niagara(ナイアガラ)」を導入したホテルの活用例をお伝えします。
1. Niagaraでできること



おさらいしてみようか。


Niagaraが選ばれる理由の一つにオープンプロトコルがあるのは覚えてる?


オープンプロトコルは、メーカーに限定されない機器同士の通信規格

特定のメーカーに限定されない機器同士の共通規格(共通言語)により、どのメーカーのどの機器とも統合管理が可能です。
システムを構築する際に特定メーカーのものを使用しなければいけないという制限がありませんので、費用がかさむことやシステム構築の選択の幅が狭まるという問題が起こりにくくなります。
オープンプロトコルの代表的なものにBACnet、Modbus、SNMP、MQTT、OPC UA、oBIXなどがあります。

概要編
2. 空調の見える化
『マルチプロトコル』と言うよ。
じゃあ、そのマルチプロトコルを使って何が出来るかな?


とか?
その通りだよ!色々な機器の情報が取れるようになるね。
じゃあ、ホテルオーナーの気持ちになった時、
知りたいことは何だと思う?


じゃあ、ホテルの設備で一番お金がかかると言われているものは何だと思う?


実は空調が一番なんだよ。
ホテルではカビ対策で空調を24時間切らないホテルも
たくさんあるんだ。


一般的なホテル・旅館における用途別
電力消費比率(夏季の点灯帯 17時)
ホテル・旅館の規模や種類により消費特性は異なりますが、最も電力が使われているのが空調となり、それに次いで照明が高い傾向にあります。

とってすごく大事なことなんだよ。
その中でも特に空調のデータに他の情報をプラスすることで、
さらにいろんなことが見えてくるんだよ。

空調機の見える化+αでできること

(空調機の見える化で実装)
空調機のオンオフ時間を積算することで、どの空調が何時間稼働しているかわかるようになります。その稼働時間でメンテナンスや買い替えなど、予防保全が出来るようになります。
デマンド値を超えそうになったらアラームを発報し、デマンド値の超過を防ぐことができます。
外気温の情報を取り込むことによって、外気に合わせた緩やかな空調運用ができるようになり ます。
人感センサーと組み合わせることにより、部屋の在・不在の情報と組み合わせることで、誰もいないのに空調のつけっぱなしで電気代が上がってしまうのを回避できます。
Niagaraの情報を活用して、運用する人たちの負担を減らすことができるよね。


そしたら少ない人数でも対応できるようになるし、
みんなハッピーですね!
3. 他拠点一括管理
それにも一役買うことができるよ。


1箇所で済むよね?






サービス品質やマネジメントレベルも向上しそうですね!
4. 客室制御


受付の人には受付で必要な情報、清掃の人には清掃に必要な情報の画面を作れば、更に便利になると思わない?


簡単に設定が変えられるようにも出来るよね。
たとえば、こんな感じ。






要望に応えられるロジックを作っていくことができるのがNiagaraのすごいところなんだよ。


5. ホテルでの活用例


そんなお部屋向けに『ペットモード』なんてものも作ることが出来るよ!


「24時間換気をして気温を一定に保つモード」かな。
ペットは人間より空気に敏感と言われているから
ペットのための換気と温湿度管理はとっても大事なことなの!


ペットと一緒に泊まれるホテル、泊まりたくなりますね。





6. まとめ
では、最後に簡単にまとめてみます。
- Niagaraはオープンプロトコルで特定のメーカーや機器に限定されずに統合管理が可能
- 空調の見える化+αで予防保全やデマンドコントロール、外気温や在不在に合わせた温度設定が可能
- 複数拠点を1つの画面で管理できるから少人数での運用も可能
削減できたコストで教育など他の投資に回すこともできる - 各種アプリケーションの情報を取り込んで制御することもできる
また、空調や照明など複数の制御を組み合わせて独自の設定を作ることができる
今回の「ホテル編」では、ホテル運用で活用される例をいくつかご紹介しましたが、今回ご紹介したものは一部の例でしかありません。Niagaraには、この他にもさまざまな機能がありますので、より専門的な内容や「こんなことはできないの?」といったご質問等がありましたらSanko IBまでお気軽にお問合せください。

「はじめてのNiagara」では、今後もさまざまな切り口で疑問を解消できるような内容を準備中です。本ブログを通じてNiagaraやビルディングオートメーションを身近に感じていただけたら嬉しいです。
本ブログ内には書いていない内容を盛り込んだホワイトペーパーを下記にご用意していますので、ぜひダウンロードしてみてください。

Niagaraで構築する
スマートビルディングソリューション
ホテル編