はじめてのNiagara(ナイアガラ)
Niagaraで構築するスマートビルディングソリューション 連携編
2025年12月2日

スマートビルディングは、ホテルやデータセンター、オフィスなど、さまざまな市場への導入が進んでいます。
スマートビルディングソリューションとIoT技術を活用した『スマートオフィスソリューション』を構築するオープンなミドルウェアである「Niagara(ナイアガラ)は、オープンプロトコルで他社製品との連携が容易であるのが特徴です。
では、どんなものと連携ができるのか?連携をした後で具体的にどんなことができるのか?とお思いの方のために、別のオープンプロトコル製品と連携した例をお伝えします。
1. 新たな出会い - AirPlug™(エアプラグ)
あ、どうも~、よろしくお願いしますぅ~。
取り扱っているんです。
まずは弊社の製品について、ご紹介しますね!
2. AirPlug™とは?

センサー AirPlug™ Sense

送電機 AirPlug™ PowerTx-D

送電機 AirPlug™ PowerTx-C
エイターリンクのAirPlug™は、1Wのマイクロ波を用いて中距離からワイヤレスで給電できる、実用可能な唯一の給電ソリューションです。
AirPlug™を構成するのは、電力伝送用の電波を送信する送電機(PowerTx)と、その給電プロトコル対応のセンサー
AirPlug™ Senseです。AirPlug™ Senseが感知したデータはPowerTxに送られます。PowerTxが受信した多種多様なデータは、Sumit™と呼ばれるデータオーガナイザーに集約され、JACE9000のようなゲートウェイを通じてNiagaraなどのビル管理システム(BMS)※に受け渡されます。
空間伝送型ワイヤレス給電ソリューション
AirPlug™ システムでできること



3. AirPlug™ の特徴
なんて経験はありませんか?


従来空調ではエアコン本体やダクトに組み込まれた温度センサがエアコンの戻り口付近の温度を測定するので、机上との温度差が大きくなり、快適性が低くなりがちです。
空気の戻り口付近の温度なんです。
だから、戻り口付近の温度が下がらない限りエアコンからは
冷たい空気が出続けて、その結果冷やし過ぎが起きてしまう。
だから、既存のシステムの影響を受けずにAirPlug™くんを導入
することが可能なんです!
オープンプロトコルは、メーカーに限定されない機器同士の通信規格

特定のメーカーに限定されない機器同士の共通規格(共通言語)により、どのメーカーのどの機器とも統合管理が可能です。
システムを構築する際に特定メーカーのものを使用しなければいけないという制限がありませんので、費用がかさむことやシステム構築の選択の幅が狭まるという問題が起こりにくくなります。
新規はもちろんですが、既存のシステムを活かしながら拡張する場合などに適しています。
冷やし過ぎ / 暖め過ぎもなくなります。
ということは、無駄なエネルギー消費もなくなる。
結果電気代も下げられるんです。
末恐ろしい子……!
4. AirPlug™ とJACEの連携
ビル空間の的確な現状把握が可能になります。
この情報を活用すれば、CO2削減やさまざまな指標の達成度を
リアルタイムでモニタリングできるようになり、
カーボンニュートラルの情報開示義務に適時・適切に対応できるようになるんです。
5. ワイヤレス給電について
なのにワイヤレスってどういうことですか?
実はこのAirPlug™くん、特別な電波で給電することができるんです。配線もコンセントがなくても、AirPlug™の電波範囲内に置いておくだけで、使うことができるんです!
僕、電子レンジを使っている時はあまり近づいちゃダメ!って母親に言われてたなぁ。
安心してください、影響ありませんよ!

AirPlug™くんの給電電波は、とっても微弱な電波なんです。
電波法に準拠して開発・運用していて、安全性にも配慮されたものなんです。

だから、好きな場所に、後付けで設置が可能になるんです!
しかも使っている状態でも動かせるんです!
ケーブルがなければ配線のごちゃごちゃもなくなるし、見た目もスッキリできるよね。
安全性の向上・自由度の向上・コストの削減
が一気に叶えられる仕組みなんです。
6. スマートオフィスでのAirplug™ 活用例
フリーアドレスのオフィスには必須ですね!
Beaconは現在開発検討中につき、形はお見せできないのが残念ですが。
御社の技術なら、もしや上司の機嫌がわかるセンサーなんてあったりしますか?
オフィスでのAirPlug™活用イメージ

7. まとめ
では、最後に簡単にまとめてみましょう。
- Niagaraは、オープンプロトコルのため、他社製品との連携も容易である
- AirPlug™は、より人に近いエリアのセンシングが可能である
- AirPlug™は、ワイヤレス給電でケーブルが不要のため、電源の位置を気にする必要がなく、オフィス内のレイアウト変更が発生しても影響はほとんどない
- AirPlug™は、電波法に準拠して開発・運用されており、安全性にも配慮されている
今回の「連携編」では、エイターリンク社のAirPlug™とNiagaraを連携したオフィスについてご紹介しました。ワイヤレス給電『AirPlug™』について詳しく知りたい方はエイターリンク社へお問い合わせください。
エイターリンク株式会社
Niagaraとの連携についてより専門的な内容や「こんなことはできないの?」といったご質問等がありましたらSanko IBまでお気軽にお問合せください。

「はじめてのNiagara」では、今後もさまざまな切り口で疑問を解消できるような内容を準備中です。本ブログを通じてNiagaraやビルディングオートメーションを身近に感じていただけたら嬉しいです。
本ブログ内には書いていない内容を盛り込んだホワイトペーパーを下記にご用意していますので、ぜひダウンロードしてみてください。
Niagaraで構築する
スマートビルディングソリューション
連携編






