ムー編集部 共同開発プロジェクト

オフィス空間での怪異
『座敷童子』の再現性検証

 

座敷童子の周波数を用いた
富をもたらす
ソリューションの開発

本開発では、妖怪という怪異を現代テクノロジーの光で照らし、その再現性について全リソースを注いで(本来業務そっちのけで)検証を行った。今回は妖怪の中でも『座敷童子』の「富をもたらす」性質のメカニズムを解明し、再現することができた。これにより、当社のお客様に富をもたらす新ソリューションについて発表する。

第1章 
現代社会における怪異

1-1. 座敷童子の概要
まず本題に入る前に座敷童子について少し整理したいと思う。
皆さんは座敷童子をご存じだろうか?

民俗学者、柳田國男氏が発表した岩手県遠野地方に伝わる伝承をまとめた説話集『遠野物語』に登場したことにより全国的に知られることとなった子供の妖怪である。
一般的には妖怪として認知されることが多いが、その旧家の座敷や蔵に住み富をもたらし、見たものに幸運をもたらすという性質から福の神に近い存在であると考えられている。
座敷童子イメージ
▲ AIによる座敷童子イメージ
1-2. 河童説

また、国文学者、池田彌三郎氏の『日本の幽霊』によると、「座敷童子の正体は河童だった」という説もあるという。この河童という妖怪は、秋の彼岸時期に山に入り山童(やまわろ)になり、春の彼岸時期に川に入り河童になるという。
山中での怪異の説明として、東日本を中心に主に天狗の仕業という解釈を行う地域が多いが、九州地方の一部では山童の仕業とされることがある。山童も座敷童子と同様に人家に入りいたずらを働くことがあるとされるが、一方で山林での仕事を手伝ったり、山仕事を請け負ったりするケースもあったという。

河童イメージ
▲ 河童イメージ
1-3. 異人説

これらの山中にて大きな音を立てる、不可解な現象を起こすなどの妖怪の正体について、文化人類学者である小松和彦氏 の『異人論』的な見地に立つと、漂泊の宗教者・芸能者や山の民・川の民などに対するイメージが反映されているものとされる。当時日本に入ってくる異人の特徴としては、製鉄や金属加工などの先進的な技術を持っている一族であると考えると、上記の内容も色々と辻褄があってくる。
例えば、座敷童子が特殊な技術を持っている一族の子供である場合、何かしらの生産物をその屋敷や一緒に遊んだ子供に渡していたとすると、その家の稼業に利用できる場合競争力が高まり、富をもたらすという結果につながる。また、その生産物が希少性を持っていた場合、それを売ることで富を得ることもできたと考えられる。この場合、座敷童子が来なくなることで、その家が衰退していくという傾向にも説明ができるだろう。

特に注目したいのは、山童が行ういたずらとして、「人家のお風呂に勝手に入る」というものがある。山童が勝手にお風呂に入った後は、油臭くなってしまうとされており、これは山童が製鉄や金属加工にまつわる存在である説を強く裏付けることとならないだろうか。

1-4. オフィス童子の存在

これらの怪異に民俗学的な解を見出そうとする場合、上記のような解釈ができる。
一方で『webムー』によると、元シティホテルに遠野からついてきた座敷童子が住んでいるばかりか、増殖したという事例が報告されている。

サムネイル
引用:元シティホテルが霊的楽園に!
知られざる霊能者が生み出す幸運の座敷童を現地取材
https://web-mu.jp/paranormal/39083/
詳しく見る 

さらには「オフィスわらし」なるものが存在するらしいので、同メディアの記事を抜粋させていただくと、

「これはその名の通りオフィス、すなわち会社に出現する子どもの姿をした存在とされ、
このわらしが現れる会社では、子どもの笑い声が聞こえる部門は売り上げが伸び、それが消えると業績も落ちると伝えられている。」

とのことである。

サムネイルィ
引用:業績好調の会社には「オフィスわらし」が潜んでいる?
/朝里樹・都市伝説タイムトリップ
https://web-mu.jp/history/21337/
詳しく見る 
民俗学者、宮田登氏の『妖怪の民俗学』では、妖怪は都市空間のなかにも息づいており、妖怪は人間と自然との調和が崩れたときに発生するとしている。都市はその開発自体が自然との調和を崩す要素を抱え込むため、怪異が発生する「魔所」となり得るとしていることから、オフィスにおける妖怪という存在も無視できないものと考えられる。

それならば、「オフィスわらし」を呼び込むことができれば、企業の業績を上げることができるのではないか、富をもたらすソリューションができるのではないかと考えたのである。
オフィスわらしイメージ
▲ AIによるオフィスわらしイメージ

第2章 開発への道のり

2-1. 子供の声と周波数

そこで我々は、超常現象・オカルトの権威であるムー編集部を訪れ、「オフィスわらし」の現象についてヒアリングとディスカッションを行った。その中で、今回我々Sanko IBとムー編集部が着目したのは、「子どもの笑い声」である。

声=音であることから、何か子どもの声と似た周波数特性を持つ波が複数存在しており、それらが時折共振して「子どもの声」として観測され、またその波長が社員のモチベーションや前向きな姿勢、健康や脳の活性化に影響を与えているのではないかと仮定したのである。

古来、子供は神に近い存在として認識されてきた。超越存在の化身として我々の前に現れ、その威力をもたらす使いとして振舞う童形の人格神の例は枚挙にいとまがない。
ましてオフィスともなれば、通常は子供の姿はない。そこで「子どもの声」が聞こえるとなれば、まさしく超常現象、まれびとの訪れに違いないわけだ。

つまり、業績が好調である企業で様々なデータを取り、周波数解析を行ってその傾向を分析することで「オフィスわらし」のメカニズムを解明し、それを再現するロジックを試行すれば実際にオフィスわらしを呼び込む、あるいは人為的に発生させることができると確信したのである。

2-2. 周波数の分析と検証

そこで我々は、近年業績が好調である企業様にご協力を仰ぎ、設備データの分析を行う「設備わらし」プロジェクトを発足した。
本プロジェクトを発足するにあたり、民俗学的アプローチも必要となることから、ムー編集部を特別顧問に迎え、異例の共同開発と相なった。

プロジェクト発足時の様子
▲ 設備わらしプロジェクト発足時の様子
【左】ムー編集部 M氏 【右】Sanko IB プロジェクトリーダーY
開発時の様子 AIイメージ
▲ 開発中の様子
※ 開発風景は非公開のため、実際の風景をAIに描画してもらった
まず我々は、弊社が提供するスマートビルディングを構築するオープンプラットフォーム『Niagara』を過去に導入いただいた企業様の中から業績が好調である企業様をピックアップし、ヒアリングを行った。
ご担当者様から本プロジェクトの趣旨を社員の方にご説明いただき、社員の方から社内で

  • 「子どもの声のようなものが聞こえた」
  • 「子どもの姿が見えた気がした」

など、座敷童子の逸話に出てくるような現象を経験したことがあるか情報を収集していただいた。
JACE9000
▲ 導入したものと同モデルの
Niagara Framework® JACE9000

ヒアリングを行った最初の3社については残念ながら有力な情報は得られなかったが、4社目の企業様(以降、A社とする)からは「夜間人が少なくなった時に、子どもの声のようなものが微かに聞こえる事がある」という回答を得る事ができた。そこで我々はA社様に申し入れを行い、導入済みの『Niagara』の増強と追加データの取得・蓄積について許可を得る事ができた。

まず、A社内のNiagaraで取得・記録を行っている以下のデータの洗い出しを行った。

  • 設備の状態/警報…デジタル(Boolean)値でCoV(Change of Value)での記録
  • 電気関係の計測値…アナログ(Numeric)値で5分間隔での記録
  • 機械/空調関係の計測値…アナログ(Numeric)値で5分間隔での記録
  • 気中温度/水温の計測値…アナログ(Numeric)値で15分間隔での記録

これらの中から状態/警報についてはデジタル値なので、周波数的な特性が無いため調査対象外とした。

また、時折子どもの声らしき音声が聞こえることから、アナログ値の中でも空気に触れているものが影響しているのではないかという仮説を立て、その観点で対象を絞り込んで調査することにした。すなわち、空調機の風量および気中温度である。
また、新たに追加で電源トランス盤の振動および空調機の振動データを採取することとした。

一旦既存のデータをバックアップさせていただき、社内でデータの分析を行ったがめぼしい結果は得られなかった。
これは想定の範囲内であった。一般的に子どもの声と認識される周波数は1kHz~4kHzとされるが、記録間隔が5分の場合はデータの分解能としては0.003Hz、15分の場合は0.001Hz程度であるため、まったく子どもの声とされる周波数帯の特性が測れないからである。
4kHzの周波数特性を見るには、少なくとも0.25ms程度の周期でデータの取得が必要となる。
1kHzを見るとしても1ms程度の周期でデータを取得する必要がある。これを技術的に実現するのはデータ量的にもかなり難しいと考えた我々は、アナログセンサーが実際に計測している数値を高周波用スペクトラムアナライザを利用して、周波数特性のみ記録できる仕組みを構築しNiagaraで実装できることを確認した。
結界内に入るJACE9000
▲ 予測不能な事態に備え、結界に入るJACE9000

風量および気中温度について、瞬時値が反映されるセンサーを新たに設け、また振動センサーを変圧器盤の盤面および空調機の機器盤面に設置し、それぞれスペクトラムアナライザに接続して周波数特性を記録した。
気中温度については注目すべき特性は得られなかったが、風量および空調機の振動、変圧器盤の振動については興味深い結果が得られた。以下にそれぞれの周波数特性の例を示す。

風量の周波数特性
▲ 風量の周波数特性
空調機の周波数特性
▲ 空調機の周波数特性
変圧器盤の周波数特性
▲ 変圧器盤の周波数特性
これらのグラフから分かる通り、おおよそ1.0kHzから1.5kHzの範囲で卓越している振動数成分が見られる。これらの傾向は図示したもの以外の空調機や変圧器でも見られた。これらの振動が互いに空気を媒介し共振している可能性を考えると、その振動が人間に感じられる音圧を超えた瞬間に、子どものような声として聞こえてしまっている可能性が考えられる。

言い換えれば、子どものような声=座敷童子として「発生」していると結論できる。

弊社としても驚くべきことだが、Niagaraをもってすればビル内のデバイスやシステムを統合、管理、制御が可能であるばかりか、未確認の超常現象である「座敷童子(オフィスわらし)」を、ある意味で「発見」することができるという衝撃の事実が明らかになった。

これらの可聴領域内の振動が、環境心理学的もしくは生理心理学的に人体にどのようなポジティブな影響を与えるのかは想像するしかないが、高周波成分が空気中の振動摩擦により減衰することを考えると、ある種1.0kHz付近に高い特性を持つピンクノイズ的な可聴音となっている可能性が高い。特に20dB以下のピンクノイズとして認知される場合はリラックス効果と覚醒度を上げるという相反するような効果が期待できる可能性がある。

観測されたこれらのデータ上で「座敷童子(オフィスわらし)」が発見できるのであれば、もちろん「再現」も可能である。すなわち、Niagaraで疑似的に「座敷童子(オフィスわらし)がいる状態」のビル空間に設定すればいいのである。
そこで、オフィス内の振動と音をモニタリングし、sECモーターなどの振動源をNiagaraでリアルタイムに制御することで、人為的にこの周波数帯の微小な波動を常時発生させることにした。
これにより、「座敷童子(オフィスわらし)」が人為的に発生する環境を創り出せるようになったのである。

一旦これらの開発を「設備わらし」プロジェクトのマイルストーンとし、『富をもたらすソリューション』として以下のプロトタイプをリリースすることとなった。
まずは我々の突飛とも言える開発へ多大なるサポートをいただいたムー編集部にお礼を申し上げたい。

※ピンクノイズ:広い周波数帯を含むノイズ音で、雨音や滝、木の葉が揺れる音に似た音
新ソリューションの概要
IoZ
Niagara-IoZ
(Internet of Zashiki-warashi)
製品仕様
  • 座敷童子(オフィスわらし)をシミュレーションした波動により、導入した企業は業績が上がる効果
  • 稀に外乱による影響で20dB以上の波動になる場合に、それを減衰させる"お札フィルター(パッシブ)"を搭載
  • 周波数特性のモニタリング箇所に、必要となるスペクトラムアナライザを導入要
    ※スペクトラムアナライザの数量は計測する場所の数によります
  • 上記の仕様以外は通常のNiagara JACEと同様に各種センサー、デバイスのデータを収集
保守メンテナンスオプション
  • 故障やオフライン障害についてはSanko IBにてサポートを提供
  • 人知を越える事態が発生した場合、相談窓口としてムー編集部へのホットラインを提供(式神またはテレパシーを使用)
Niagara-IoZ JACEの識別方法
ブルーライト

Niagara-IoZ JACEは特殊ライトを照射すると「わらべ」の文字が浮かび上がります。文字が浮かび上がらないものは通常のJACEとなりますのでご注意ください。

現時点では、プロトタイプとなるため、本製品の実機検証をしていただける企業様を今後、募集予定である。また、その実証結果については追ってご報告する。

なお、本製品の発表日は4月1日であるため、信憑性については深く言及しない。

信じるか信じないかは
貴方次第です――

として、本文を締めくくらせていただく。

参考文献

 

 

 

本文に登場した製品は全てエイプリルフールのネタです。
ですが――
ここから下は本当です。

 

 

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空気、エネルギー、そして……
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JACEコントローラやSupervisor(ソフトウェア)を使用して、さまざまなデバイスやサブシステムを統合、管理、制御することができるオープンフレームワークです。 標準ネットワークプロトコル(BACnet、Modbus、SNMP、MQTT等)に対応しており、空調・電気・衛生・防災等の各種設備や各種センサを連動させることで、これまでにないユーザー体験を実現します。
Niagaraのお問合せ 
最後に
  • 当ページに記載されている内容は、ムー編集部 × Sanko IB プレゼンツ 2026年のエイプリルフールネタです。
  • 2026年4月現在、実現もしていなければ、販売予定もございません。なんなら開発も検証もしていません。
  • 本件に関する、「肯定的な」ご感想以外のお問合せは一切受け付けておりません。また、本件についてムー編集部へのお問い合わせもご遠慮ください。ただし、スマートオフィスを構築するミドルウェア「Niagara」(ホンモノ)に関するお問合せは、随時受け付けておりますので、Sanko IBまでお気軽にご相談ください。
  • 本エイプリルフールで登場したJACE9000の仕様はネタとなりますので、JACE9000を提供するTridium社へのお問い合わせもご遠慮ください。
    弊社の突飛なおふざけネタに対して寛大な心でご対応くださいましたTridium社に改めて感謝いたします。
  • Sanko IBは、来年もさらなるエイプリルフールネタをお送りすることをお約束します。
  • 最後の最後に2026年のエイプリルフールネタに多大なご協力をいただきましたムー編集部に深く感謝いたします。ムークイズおすすめです。
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