必見! Extreme社の無線AP選定時の“迷いどころ”と“決めどころ”

 2025年3月18日

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最近、無線LAN案件を推進されているエンドユーザ様や代理店様の中には、無線AP(以降はAPと表記します)の選定に迷われている方が多くいらっしゃるとよく聞きます。

特に、Wi-Fi6のAPや端末が普及する前に、Wi-Fi6EやWi-Fi7などのさらに新しい無線LAN規格の製品が矢継ぎ早に発売されており、いったん選定を終えたつもりでも再度検討を迫られたり、いま時点で何を選定するか決めきれない状況に陥っている方も多くいらっしゃいます。
そこで、これまでの弊社の提案経験やお客様・代理店様の生の声をもとに、そのような悩みをスッキリ解決させるために、弊社が考える「ブレない軸」をお伝えします。

1. なぜいま、APのモデル選定で迷ってしまうのか


新人SEのAさん
新人SEのAさん
お客様の情報システム部長にExtreme社のAPを提案してまして、やっと、ベンダー選定を勝ち取りもうすぐ受注できそうなんですよ!
「完全コントローラレス」「ExtremeCloud IQ」「プライベートPSK」「Dual 5GHz」などの、いままで教わってきた提案内容がすべて受け入れられました!
先輩SEのBさん
それはよかったわ!おめでとう! あと一息ね!
ここからが大事なので気を緩めないでね!
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
まさに最後のツメのところなんですが、実は、お客様から急な悩みの相談を受けていて、助けてほしいんです!
先輩SEのBさん
え、なになに?詳しく教えて!!
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
いまになって、部長がAPの機種選定についていろいろな情報を気にし始めてしまって、迷ってるんです。
最初はWi-Fi6でいく!考えだったのですが、Wi-Fi6E/Wi-Fi7も含めて迷われているんです。
先輩SEのBさん
そういうことなのね、この際、徹底的に迷う要素を明らかにしておくと良いわね!
先輩SEのBさん

 

APのWi-Fi6/Wi-Fi6E/Wi-Fi7の規格の選定でお客様が迷いがちなこと

※ 以降はWi-Fi6は6、Wi-Fi6Eは6E、Wi-Fi7は7と表記します

迷っている人

6Eモデルを選ばないと数年後に後悔するかも?
という漠然とした不安。7モデルも出たので6Eモデルは最新とは言えないし、6Eモデルを購入しても自社環境でその機能をフル活用できる時期もわからないので迷っている。

実は誰にも言えないが、6/6E/7の技術的な違いをはっきり知らないし、聞いて明確なメリットを感じない。
とりあえず最新の規格を選んでおくのが無難そうに思える。
ただ、それで本当に大丈夫なのか、と確信が持てないので迷っている。
迷っている人
迷っている人

いま買うなら6Eモデルというムードがあるが、製品価格がとても高い。割安感のある6モデルで十分だと思っているが、いま一つ自信と根拠を持てずに迷っている。

6E/7の端末への全面移行の予定は、いまはない。
6E/7が新しいのはわかるが、6E/7のAPは時機尚早かもしれない? 少ない6GHz対応端末のためにAPのラジオを1個使うのはとてももったいないと思うが、その考えでよいか確信が持てず迷っている。
迷っている人
迷っている人

いま利用中の無線環境では、電波やチャネルで問題となるのは2.4GHz帯の干渉ばかり。5GHzの有効活用やDual 5GHzの採用により問題解決できそうなので、 まだまだ6GHzを採用しなくても大丈夫では?と思い、迷っている。

利用するアプリケーションがリッチコンテンツを含むものになるものの、アプリケーションの作りも洗練されてきているので、これ以上APの性能は高くなくても6モデルで十分とも思うが、その考えでよいか確信が持てず迷っている。
迷っている人
迷っている人

6E/7モデルを採用しようとするとLANポートの通信速度が大きくなるので、LAN SWも高性能のものへ統一やリプレースの提案をされてしまう。
そうなると導入費用が一気に高額になるので迷っている。
冷静に考えるとそんな必要があるのか? 

6E/7モデルを採用するとLANポートの通信速度が大きくなる。
LAN SWだけでなくビルの縦幹線の光ファイバーの増設や敷設し直しやWAN回線の増速の提案をされてしまう。そうなると導入費用が一気に高額になるので迷っている。
迷っている人
新人SEのAさん
新人SEのAさん
整理のために、5/6/6E/7の主なモデルについてスペックをまとめてみました!
Wi-Fi5 / Wi-Fi6 シリーズ
機種 AP130 AP250 AP305C-1 AP410C-1
対応規格 Wi-Fi5 Wi-Fi6
対応周波数 2.4GHz/5GHz
アンテナ:ストリーム数・ラジオ数 2.4GHz
(2x2:2)
5GHz
(2x2:2)
2.4GHz
(3x3:3)
5GHz
(3x3:3)
Dual 5GHz対応
2.4GHz
(2x2:2)
5GHz
(2x2:2)
Dual 5GHz対応
2.4GHz
(2x2:2)
5GHz
(4x4:4)
Dual 5GHz対応
最大通信速度
(設計上の最大スループット値)
1.01Gbps 2.6Gbps 2.4Gbps 3.6Gbps
5GHzと6GHzの同時利用 ×
Dual 5GHz ×
Dual 6GHz ×
APあたり接続数目安 推奨60台
以下
推奨70台
以下
推奨60台
以下
推奨60~80台
以下
DFS障害回避機能
(Zero Wait DFS)
× ×
干渉波自動回避機能:
ACSPを実装
有線ポート 1G port 1G +1G ports 1G port 2.5G + 1G ports
コンソールポート
外形寸法(W×

H)
(mm)
147 x 147 x 42 184 x 184 x 47.5 133 x 133 x 37 205 x 205 x 37
重量(kg) 0.51 0.81 0.40 0.90
PoE受電 PoEおよびPoE+ PoE+
最大消費電力(W) 11.0 11.75
(w/o USB)
11.28
(w/o USB)
18.4
(w/o USB)
入力電圧
(V)
37.0~57.0
※ACSP:Auto-channel Selection Protocol

 

Wi-Fi6E / Wi-Fi7シリーズ
機種 AP3000 AP4000 AP5010 AP5020
対応規格 Wi-Fi6E Wi-Fi7
対応周波数 2.4GHz/5GHz/6GHz
アンテナ:ストリーム数・ラジオ数 2.4GHz
(2x2:2)
5GHz
(2x2:2)
6GHz
(2x2:2)
※5GHz+6GHzまたは5GHz+2.4GHzの2種類のラジオモード
2.4GHz
(2x2:2)
5GHz
(2x2:2)
6GHz
(2x2:2)
※6GHz、5GHz、2.4GHzの3つのラジオを同時に利用可能
2.4GHz
(4x4:4)
5GHz
(4x4:4)
6GHz
(4x4:4)
※6GHz、5GHz、2.4GHzの3つのラジオを同時に利用可能
2.4GHz
(4x4:4)
5GHz
(4x4:4)
6GHz
(4x4:4)
※以下の複数の種類のラジオモードから選択可能
2.4GHz+5GHz+6GHz
Dual5GHz+2.4GHz
Dual5GHz+6GHz
Dual6GHz+5GHz
最大通信速度
(設計上の最大スループット値)
4.8Gbps
3.6Gbps(参考:国内利用時)
3.9Gbps
3.9Gbps(参考:国内利用時)
10Gbps
7.7Gbps(参考:国内利用時)
20Gbps
17Gbps(参考:国内利用時)
5GHzと6GHzの同時利用
Dual 5GHz ×
Dual 6GHz ×
APあたり接続数目安 推奨60~80台
以下
推奨100台
以下
DFS障害回避機能
(Zero Wait DFS)
×
干渉波自動回避機能:
ACSPを実装
有線ポート 2.5G + 1G ports 2.5G + 1G ports 5G + 2.5G ports 10G + 5G ports
コンソールポート
外形寸法(W×

H)
(mm)
162 x 162 x 36 205 x 205 x 37 243 x 243 x 38 258 x 258 x 41
重量(kg) 0.52 0.85 1.30 1.62
PoE受電 PoEおよびPoE+ PoE+ PoE+およびPoE++
最大消費電力(W) 13.9
(w/o USB)
13.8
(w/o USB)
25.5 25.5
(w/o PoE out or USB)
入力電圧
(V)
37.0~57.0 42.5~57.0
※ACSP:Auto-channel Selection Protocol

 

先輩SEのBさん
まとめてくれてありがとう! 5の規格のAP130、AP250はいまでもたくさんのお客様に利用いただいている現役モデルよね!
6のAP305Cと、AP410Cがいまも売れ筋商品なのよ。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
6Eは3機種、7は1機種出てますね。他社メーカーも同じく新モデルを出してきてるみたいですが、Extreme社のラインナップは他社と違うとことがありますか?あればお客様に説明しやすいです!
先輩SEのBさん
そこはとても良い着眼点ね。Extreme製品の6の規格のモデルはすべてがDual 5GHz 対応!ってところが他社と全然違うの!
Dual 5GHz は干渉の問題に強く、安定的なWi-Fi通信の実現には、もってこいの製品なのよ。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
そうでしたね! Dual 5GHz 対応でないAPだと、干渉の問題を解決するには6GHzが使える6EのAPしか提案できないので、他社との差別化がほとんどできなくなってきますよね。
しかも、6EのAPの価格はまだまだ高いようですし。

先輩SEのBさん
そうなの、無線チップやハードウェアの機能や性能も良いけど、まだ価格が高いよね。
しかも、ユーザが使う端末の無線チップが6Eに対応してないと、6GHzの通信ができないのでまったく意味がないし、全部新しい端末に統一するには予算も期間も必要なの。6EのAPの3つしかないラジオのうちの1つを 数少ない6GHz対応端末のために利用するのは、もったいないわ。逆に、残りの端末は5GHzや2.4GHzのラジオに集中しちゃうよね。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
APか端末かのどっちを先に6Eに統一するかを考えるととても難しいですね。お客様が迷うわけですね。
先輩SEのBさん
そのうちに7の製品が出てくると、さらに迷うわね。
6Eが最新なので選びました!とも言えなくなるし。そもそも6Eや7で想定する通信速度は不要だというお客様や、6Eや7が想定する通信速度を想定してネットワークを設計すると全体のトラフィックが増えすぎて、WAN回線がボトルネックになるため、全体の最適化を考えて、あえて6で十分だ!というお客様もいらっしゃるのよ。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
そうですね、私もパソコンやスマホを選ぶ時に、ついつい最新機種を買いたくなるんですが、実際に使うアプリケーションは4、5年前とまったく変わらないですもんね。高性能な新製品を買うというのは日本人の癖なんですかね?
限られた予算を踏まえて、冷静に検討されているお客様もいらっしゃるのですね。
先輩SEのBさん
分かってはいるけれど、最新機種を買いたくなっちゃう気持ちも分かるわ。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
この状況からうまく脱して、お客様に提案するには、どういうアプローチがよいですか?
先輩SEのBさん
それはね、真のニーズを踏まえた機器選定における
6つの「ブレない軸」をしっかり提案することよ!
「ブレない軸」の詳細はSanko IBに相談してみて!
先輩SEのBさん
メーカー限らずWi-Fiのご相談受付中!
このようなお悩み大歓迎!
  • 無線APの購入を考えているが、どのメーカーがよいのか迷っている
  • Wi-Fi6EやWi-Fi7などの無線LANの規格について詳しく知りたい
  • いま使っている無線LANの速度が遅い、通信が切れるなどのトラブルが起きても購入元の対応が満足いくものではない
  • 端末(PCやスマホ)を無線LANで接続する時にMACアドレスを登録しているが煩雑で困っている
  • もっと良い仕組みやお金のかからない方法があれば知りたい
  • Wi-Fi環境の整備を考えているがセキュリティ面で大丈夫か不安なので相談したい
  • そもそもWi-Fi環境を上手に運用していくためには何に気を付ければいいかを詳しい人に聞いてみたい
相談してみる 
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