誰も教えてくれなかった 無線LANの基本の「き」
無線LAN通信の仕組みと後悔しない高性能APの選び方

 2025年8月19日

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ここ数年、お客様から無線LANが「遅い」「つながりが悪い」という問題が起きていても、なかなか原因がわからないまま困っている、というお声をよくいただきます。購入した会社に問合せをしても回答が曖昧であったり、説明が難しくてよくわからないと感じられている方が多いようです。
無線LAN技術の深いところを理解いただくことで、今までのモヤモヤが一気に晴れる瞬間が訪れることがあるのではと思います。
本ブログでは、『基本の「き」』と題しまして、下記の3つの基本知識を3回に分けてご説明します。

  • ー無線LAN通信の仕組みと後悔しない高性能APの選び方ー
  • ーAP配置のコツと問題解決方法ー
  • ー電波干渉の原因と問題解決方法ー

1. 誰も教えてくれなかった無線LANの基本の「き」3つの基本知識とは?

新人SEのAさん
新人SEのAさん
昨日、新規のお客様から、無線LANの相談を受けたんですよ!
既存ベンダーにも相談しているそうなんですが、回答が遅かったり明快な解決策がもらえてないってご不満なんです。
先輩SEのBさん
なかなか難しい状況ね。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
実は、他社製品でのお困りごとだったので、うまく話せませんでした。
先輩SEのBさん
私の場合、無線LANの基本的なことを相手に分かりやすく説明して、気軽に相談いただけるようにしているわ。
この3つがよくお話するトピックかな。意外とお客様はこのあたりのことはあまり説明されたことがないみたい。
先輩SEのBさん
1
無線LAN通信の仕組み

後悔しない高性能APの選び方
2
AP配置のコツ

問題解決方法
3
電波干渉の原因

問題解決方法
新人SEのAさん
新人SEのAさん
この話はお客様が導入されているメーカーと関係あるのでしょうか?
先輩SEのBさん
この3つはとっても普遍的な考え方だから
どのメーカーでも大丈夫!
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
それはいいですね。この3つについて、是非教えてほしいです。
1
無線LAN通信の仕組み

後悔しない高性能APの選び方
2
AP配置のコツ

問題解決方法
3
電波干渉の原因

問題解決方法
先輩SEのBさん
サポート窓口のリーダーも無線LANのほとんどの問合せはこの3つの知識が役立つと言ってるよ!
まずは「無線LAN通信の仕組み」と「後悔しない高性能APの選び方」について説明するわね。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
お願いします!

2. 半二重通信とは?

先輩SEのBさん
ではまず、半二重通信って知ってる?
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
え、あっ…よくわかりません!
先輩SEのBさん
APと端末のデータのやりとりは、半二重通信で行っているの。
APから端末へのデータ送信と、
端末からAPへのデータ送信は同時にできないの。
同時=二重にはできない、だから 『半二重通信』っていうのよ。
先輩SEのBさん
端末とAPの半二重通信イメージ
半二重通信イメージ
  • この図では、端末からデータをAPに送信し、APで受信しています。
  • このとき同時にAPから端末にデータを送信することはできません。
  • 端末からAPへのデータ送信が終わった後にAPから端末へのデータ送信が可能となります。
新人SEのAさん
新人SEのAさん
てっきり無線LAN通信は、端末とAPがそれぞれ送信と受信を同時並行で行われていると思い込んでました。
先輩SEのBさん
有線LANの場合は基本的には全二重通信だから、送信と受信を同時並行で行えるんだけど、無線LANの場合は違うの。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
ここの違いって大事ですね!
先輩SEのBさん
LANケーブルと違って、空中の電波を使って通信をする無線LANでは、通信経路として1つの電波を利用する関係上、基本的に同時に処理できる通信は1つだけなの。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
たくさんの端末がある場合は、APは各端末の通信を同時処理しているってのは正しいですよね?
先輩SEのBさん
それも違うの。各端末は順番にAPと通信処理をしているのよ。
たとえばAPに50台の端末がつながっている場合は、1台の端末が通信している間、49台は順番を待っているのよ!
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
ええ!! ほんとですか? そこも間違った理解をしてました。
複数端末とAPの通信イメージ
複数端末とAPの通信イメージ

無線通信は半二重通信にて通信を順番に通信を行っています。

APや端末から生じる常に1つだけの無線通信が、電波(1つのチャネル)を通じて相手に送信できます。 各端末は順番にAPと通信します。その間、他の端末は自分の通信ができるタイミングまで待たされます。

端末とAPの距離が離れているほど電波が弱くなるため、無線通信に必要な時間も長くなります。
このとき他の端末を待たせる時間も長くなり、全端末のユーザは「遅い」と感じる可能性が増します。

新人SEのAさん
新人SEのAさん
他の端末を待たせないために、APは大急ぎで通信をしないといけないですね。
先輩SEのBさん
そうなの!だからAPはコンピュータとして能力の高いCPUやメモリを搭載した高性能なAPじゃないとたくさんの端末との通信に対応できないのよ!
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
同時接続台数が多いAP っていいますけど、本当は「データ通信を順番に処理していても、たくさんある各端末のユーザに対して遅いと感じさせないAPの性能」ってことなんですね。
先輩SEのBさん
そう!学校やオフィスだと1APで50台位の端末との通信をストレスなく実行できるAPが必要ね。
先輩SEのBさん

3. 「通信タイミングの争奪戦」と「通信の非効率性」の問題とは?

新人SEのAさん
新人SEのAさん
「通信タイミングの争奪戦」ってなんですか?
先輩SEのBさん
端末が多いところだとみんな我先に通信したいから、高速道路の渋滞のように「通信タイミングの争奪戦」が発生するの。
先輩SEのBさん
新人SEのAさん
新人SEのAさん
あ、確かに半二重通信で順番待ちをしているんですもんね?
どういうことか詳しく知りたいです。
先輩SEのBさん
そう来ると思って、資料にまとめておいたから続きはダウンロードして読んでみて。
先輩SEのBさん

 

続きは、下記資料をダウンロードしてご覧ください!
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誰も教えてくれなかった無線LANの基本の「き」 ①
無線LAN通信の仕組みと
後悔しない高性能APの選び方
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