Webの中心でケーブル愛を叫ぶ
― バナナ再び!長距離PoE をご存じか?
パワード・ファイバー・ケーブル ―
2026年7月21日

こんにちは、Sanko IBのケーブル担当(?)職人営業のブラッドです。
突然ですが、PoE(Power over Ethernet)という技術をご存じか?
LANケーブルでデータ通信と電源供給を同時にできちゃう技術です。ただし、最大距離が約100m。
では、光ファイバーケーブルをご存じか?
こちらはデータ通信のみですが、シングルモードなら最大距離は数十km~100km以上、マルチモードなら数百m程度と言われています。
ではここで問題です。電源の確保が難しい屋外で、データ通信と供給を1km先まで伸ばしたい場合、貴方ならどうしますか?
ということで、本日はそんな困った現場で活躍するであろう、面白い(だけじゃない)ケーブルをご紹介したいと思います。

1. バナナ再び!―パワード・ファイバー・ケーブル
あの日、はじめて知ったこのケーブルは3本の線ががっちりとくっついていた。
3本といっても光ファイバーケーブルを中心に2本の電力線が一体となっている。
固くつながるこの線……何かを想起させる。
その時、私の脳内に流れてきたのは某インド映画。川に取り残された子供を助けようと見知らぬ二人ががっちり手をつないだ、あの某インド映画だった。がっちりつながったケーブル、これは友情か?固い友情なのか?炎と水ならぬ、通信線と電力線の友情!
よく見るとビジュアル的にバナナのように剥けそう!
剥けるのか?本当に?
剥くのか?まさか?…またしても…!?
友情か?使命か?それともバナナか?
あのBanana Peel® Cableを彷彿とさせるこの剥けっぷり。バナナ再び!
そう、それが!!
ケーブル!!

というのがこのケーブルとの出会いでした。(すみません、またしてもちょっと盛りました……)
以前ご紹介したBanana Peel® Cableと同様の複合ケーブルです。
Banana Peel® CableはBelden社のアクセスコントロールケーブルでしたが、今回ご紹介するパワード・ファイバー・ケーブルはコムスコープ社の長距離PoEです。
Banana Peel® Cableとは何ぞや?という方は下記ブログをご覧ください。
2. 長距離PoEとは?長距離PoEと言われる理由
まずはPoEについて簡単にご説明しましょう。
PoE(Power over Ethernet)は、LANケーブル1本でデータ通信と電源供給を同時に行うことのできる技術です。電源が取れない場所でもPoEに対応した機器であれば、LANケーブルだけで給電できます。
例えば、こんな感じ。コンセント挿していませんよね?

今回ご紹介する「パワード・ファイバー・ケーブル」もデータ通信と電源供給が可能な長距離PoEです。
あれ?PoEと何が違うの?と思った皆さま、ノンノン、よく見てください。
です。そう今回のキーワード『長距離』です。
『電源供給と通信が同時にできます』そう言われれば一見PoEのようにも思えますが、正確にはPoEではない!なぜなら複合ケーブルだから!物理だから!
そう、物理的な複合ケーブルだからこそできた「長距離」が特徴なのです。
パワード・ファイバー・ケーブルは1本の光ファイバーケーブルを中心に電力線が2本、計3本のケーブルが一体となったユニークな複合ケーブルです。
ちなみに、先端部分に切り込みを入れれば、手で簡単に剥けます……もとい、裂けます。
(バナナです、はい)

PoEとの違い
冒頭でも少し触れましたが通常、PoEの伝送距離は100mまでが限界です。
そして、光ファイバーケーブルは100m以上延ばすことはできますが、電源供給はできません。
これら2つの「良いとこ取り」をしたのが、このパワード・ファイバー・ケーブルというわけです。
パワード・ファイバー・ケーブルなら約1kmまで延ばすことができ、かつ給電ができるのです!なぜなら物理だから!
| 機能 | PoE | パワード・ファイバー・ケーブル |
|---|---|---|
| 最大距離 | 約100m | 約1km※ |
| 電源供給 | 短距離 | 長距離・多ポート |
| 通信安定性 | 銅線のためノイズ影響あり | 光ファイバーなので安定 |
| 屋外利用 | 条件あり | IP67/IP68対応で安心 |
※48V電源、AWG12ケーブル、PoE+ 1ポートの場合
3. パワード・ファイバー・ケーブルのメリットと活用どころ
最大のメリットは、電源供給と通信が長距離まで引けること。
最大約1kmまでならケーブル1本で敷設できるので、工事工数の削減が可能となります。それにより、コスト削減にも貢献できるかと思います。
長距離だからこそ、Wi-Fiやカメラを設置したいけれど、近くに電源がない!という場合などにその本領を発揮します。例えば、広大な大学構内やグラウンド、キャンプ場といった場所などに最適です。
※★は電源

- キャンパスの隅々までWi-Fiを整備したい
- 特にグランドや広場の整備を強化したい

- 管理棟以外で電源を確保できる場所がない
- 災害対策のためにキャンプ場全エリアで使えるWi-Fiを設置したい

- 敷地のどこからでも従業員が業務アプリを活用できるようWi-Fiを整備したい
- 入り組んだ敷地内では、大掛かりな工事や配線は控えたい
このケーブルを使えば、Wi-Fiなどのネットワーク接続を諦めていた場所でもこのケーブル1本で可能となります。とはいえ、本当に給電できるの?接続された機器は正常に稼働するの?という声が多少なりとも聞こえてきます。そのような方のために、パワード・ファイバー・ケーブルは本当に稼働するのか?という実証実験も行っておりますので、そちらもご参考にしてみてください。
1kmを超える長距離PoEで接続機器は本当に稼働するか
4. 構成図

5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した「パワード・ファイバー・ケーブル」は、通信と電源供給が最大1kmまで延ばせる複合ケーブルでした。
少しニッチな製品ではありますが、電源確保が難しいキャンパスやキャンプ場、スキー場、駐車場などでこのようなニーズがありました際は、思い出していただけると嬉しいです。
Sanko IBでは、パワード・ファイバー・ケーブルとWi-Fiを組み合わせたソリューションをご紹介しておりますので、より詳しい内容については下記のソリューション紹介ページもご参考いただけたら嬉しいです。
また、お見積や配線についてのご相談も承っておりますので、お気軽にSanko IBまでお問合せください。

各種資料はこちら!
フライヤー



