ExtremeCloud™ IQ Connect 設定方法
本当に簡単なのか、IT初心者のスタッフが設定してみた
2022年4月26日

クラウド対応の無線LANの特長は何と言ってもオンライン上ですべての設定ができることです。多くのネットワーク管理システムは、月額費用を支払うライセンス形態となっていますが、Extreme社のネットワーク管理システム「ExtremeCloud™ IQ」には、そのクラウドライセンスを使わずにネットワーク管理ができる無料のクラウドライセンス「ExtremeCloud™ IQ Connect」があります。
ExtremeCloud™ IQ Connectは、チェーン展開する飲食店や店舗、工事現場など、「まずはインターネットから」というスモールスタートに最適で、ITの知識があまりなくても手軽に設定が可能です。
実際にどのくらい手軽なのか、IT基礎講座でヒィヒィしているスタッフが実際に設定してみました。大まかに3ステップでの設定で完了となります。


パソコンやスマホなどIT機器全般の設定全般が苦手で面倒くさがり。
設定は苦手なくせに、説明書をきちんと読まないので、IT機器の設定などは誰かに丸投げすることが多い。
1. APの準備
APをインターネットへ接続する
設定するAPをネットワークに接続して、インターネットへ接続してください。
※工場出荷時状態では、APの電源を入れると、DHCPサーバからIPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ・DNSサーバ情報を取得して、インターネットへ自動的に接続します。
ここではAP305Cを使用しました。
AP305Cは電源供給が別途必要になりますので、PoEインジェクタを接続します。接続するとオレンジ色のランプが点灯します。
APをインターネットへ接続する
設定するAPをネットワークに接続して、インターネットへ接続してください。
※工場出荷時状態では、APの電源を入れると、DHCPサーバからIPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ・DNSサーバ情報を取得して、インターネットへ自動的に接続します。
ここではAP305Cを使用しました。
AP305Cは電源供給が別途必要になりますので、PoEインジェクタを接続します。接続するとオレンジ色のランプが点灯します。

2. ExtremeCloud™ IQのユーザ登録

次に、ExtremeCloud™ IQのユーザ登録をします。Extreme NetworksのHPにアクセスして登録画面を開きましょう。

入力項目
① FIRST NAME | 名前(例:Taro) |
---|---|
② LAST NAME | 苗字(例:Yamada) |
③ EMAIL ADDRESS | メールアドレス |
④ COMPANY | 会社名 (例:Sanko IB Co., Ltd.) |
⑤ JOB TITLE | 役職(例:Engineer) |
⑥ PHONE | 電話番号 (例:+81-3-5730-2530) |
⑦ COUNTRY | 国名 |
必要事項を入力します。
なぜか日本語も入力できてしまうのですが、必ず英語で入力してください。
※UNLIMITED を選択した場合、アメリカにあるクラウドサーバが選択されてしまうため、AP導入における通信要件やFW許可設定などそれに準じた対応が必要となります

⑨“PLEASE SEND A COPY OF THIS REGISTRATION TO:”は確認メールを受信できるメールアドレスを書きましょう。(私はアドレスを間違えて再度やり直しました…)
入力が終わったら、⑩利用規約内容を確認後、チェックボックスにチェックをし、⑪REGISTERボタンを押して確認メールが届くのを待ちます。
パスワードの設定
確認メールがなかなか届かない!という方は、ドメインの受信設定を確認いただくか、私のようにメールアドレスを間違えてしまった可能性がありますので、再度登録し直してみてください。

パスワード設定画面に飛びますので、パスワードを設定したら保存して次へを押します。

ライセンスの選択
ライセンス選択画面に移りますので、①“I'll start with ExtremeCloud IQ Connect.”を選択し、②Get Started!を押します。

利用許諾&データ保護に関する確認
利用許諾内容を確認して、① I agreeにチェックを入れ、②SUBMITボタンを押すと、引き続きAPの設定画面に遷移します。
更にデータ保護に関する同意画面が表示されますので、先ほどと同様に③ I agreeにチェックを入れ、④SUBMITボタンを押しましょう。
これでユーザ登録は完了です。
3.APの設定
ロケーションの設定
はじめにAPを使用する場所を設定します。
クラウドの設定ですので、①"Deploy your devices directly to the cloud"にチェックを入れます。すぐに画面が遷移しますので、②"Let's Get Started!"を押しましょう。
組織名&国名の設定
①Organizationと②Countryを入力します。入力が終わったらSave Organizationを押しましょう。
① Organization
組織名(例:Sanko IB )
② Country
国名
設置場所の設定
①Location(場所)を入力します。管理しやすい名前にしましょう。後で変更することも可能です。ここではHead officeと入れました。
AP460C、AP1130を屋外で使用する場合は"Will there be outdoor coverage?"をONにしてください。
②Associated Withは先の画面で設定したOrganizationが自動的に選択されます。
入力が終わったら③Save Locationを押しましょう。
① Location
場所(例:Head office )
住所の入力
①Building(ビル名)を入力します。ビル名がない方はHeadquarter(本社)など建物を認識できる名前を入力します。②は住所を入力します。日本語で入力するとエラーになりますので、頑張って英語で入力しましょう。
③Associated Withは先の画面で設定したLocationが自動的に選択されます。
入力が終わったら④Save Buildingを押しましょう。左側にビル名が追加されたのを確認して⑤Next:Floorを押してください。
① Building
ビル名(例:Sumitomo Fudosan Shiba Bldg.Ⅱ/ Headquarter )
② Address
住所(例:1-5-9 Shiba, Minato-ku, Tokyo)
使用するフロアの入力
ここでは、①Floor(フロア/階数)のみを入力します。
その他の項目はAP設置のシミュレーションをおこなうために必要なものとなりますが、ここでは一旦スキップします。(シミュレーションの設定方法は別途詳しく説明したいと思います)
Associated Withは先の画面で設定したLocationが自動的に選択されます。
入力が終わったら②Save Floor→ ③Next:Onboard Devicesの順にボタンを押します。
③まで終わったら④のボタンを押して、ここでの入力は一旦終わります。
① Floor / 階数
フロア(例:2F )
日本語の設定
いよいよAPの設定に移ります。しかしながらこのまま英語で続けるのはハードルが高いので、日本語設定に変更します。(英語でも問題ないよ!という方はここはすっ飛ばしてください)
右上の名前をクリックして、Global Settingsを選択します。
①Select languageで日本語を選択し、②APPLYを押してしばらく待ちましょう。
一旦、ログアウトされますので、再ログインして日本語がきちんと表示されているか確認しましょう。
デバイスの設定
左のメニューバーの① パズルのようなマーク(管理)→② デバイスの順にクリックします。
左上の① +を押してデバイスのクイック追加 → デバイスをクラウドに直接デプロイするをクリックします。この時、デバイスをローカルに展開するを選択してしまうとExtremeCloud IQに接続できなくなりますので、ご注意ください。
最初に準備した ② APのシリアル番号を入力します。(シリアル番号はAPの裏側に記載されています)
次に③ 場所を追加をクリックします。
ロケーションの選択画面で、先に設定した④ フロアを選択し、⑤ 選択するを押します。(ロケーションはフロアしか選択できませんので、ご注意ください)
無事にデバイスの登録ができました!
ネットワークポリシーの設定
デバイスの登録が終わったらネットワークポリシーの設定をおこないます。
左のメニューバーの① 歯車マーク(コンフィグ)→② ネットワークポリシー →③ ネットワークポリシーを追加の順にクリックします。
今回はAPの設定となりますので、ここでは、① 無線にチェックを入れます。任意の② ポリシー名を入力します。ここでは、「Test-wifi」と設定しました。ポリシー名を入力したら③ 次をクリックします。
今回はゲストがパスワードを入力してインターネットに接続させる設定をします。
左上の① +を押してGuest Access Networkをクリックします。
画面が変わったら任意の② SSIDを入力しましょう。SSIDを入力するとSSIDブロードキャスト名も同時に自動入力されます。
次にSSIDに接続する方法を選択します。
パスワードありの接続にしたいので、③ 安全なネットワークをクリックし、④ パスワードを設定します。
入力が終わったら⑤ セーブを押して次へ進みます。
デバイスのアップデート
無事にSSIDが作成できました!この設定を先ほど登録したデバイスに展開します。① 展開するをクリックしましょう。
「以下のデバイスのみを表示します」の① 有資格をクリックすると登録したデバイスが表示されます。
設定するデバイスに② チェックを入れ、③ アップロードするをクリックします。
デバイスのアップデート画面が出ますので、① ネットワークポリシーおよび構成の更新にチェックを入れ、② すべての構成の更新にチェックを入れたら③ 更新を実行するをクリック!
すべての構成の更新を実行するとAPが再起動されます。
※ ネットワークポリシー適用後に設定を変更した場合は、「デルタ構成の更新(=差分更新)」にチェックを入れて更新を実行してください
アイコンが緑色に変わりました、これで設定は終了です、お疲れ様でした!
先ほどオレンジ色だったランプが白色に変わりました!無事に稼働している証です。
早速SSIDを確認。実際に自分の設定したTest-Internalが表示されました!感動です。
ここまでで約30分。ITにそれほど詳しくない私でも設定ができました。
ロケーションの設定
はじめにAPを使用する場所を設定します。
クラウドの設定ですので、①"Deploy your devices directly to the cloud"にチェックを入れます。すぐに画面が遷移しますので、②"Let's Get Started!"を押しましょう。


組織名&国名の設定
①Organizationと②Countryを入力します。入力が終わったらSave Organizationを押しましょう。
① Organization | 組織名(例:Sanko IB ) |
---|---|
② Country | 国名 |

設置場所の設定
①Location(場所)を入力します。管理しやすい名前にしましょう。後で変更することも可能です。ここではHead officeと入れました。
AP460C、AP1130を屋外で使用する場合は"Will there be outdoor coverage?"をONにしてください。
②Associated Withは先の画面で設定したOrganizationが自動的に選択されます。
入力が終わったら③Save Locationを押しましょう。
① Location | 場所(例:Head office ) |
---|

住所の入力
①Building(ビル名)を入力します。ビル名がない方はHeadquarter(本社)など建物を認識できる名前を入力します。②は住所を入力します。日本語で入力するとエラーになりますので、頑張って英語で入力しましょう。
③Associated Withは先の画面で設定したLocationが自動的に選択されます。
入力が終わったら④Save Buildingを押しましょう。左側にビル名が追加されたのを確認して⑤Next:Floorを押してください。
① Building | ビル名(例:Sumitomo Fudosan Shiba Bldg.Ⅱ/ Headquarter ) |
---|---|
② Address | 住所(例:1-5-9 Shiba, Minato-ku, Tokyo) |

使用するフロアの入力
ここでは、①Floor(フロア/階数)のみを入力します。
その他の項目はAP設置のシミュレーションをおこなうために必要なものとなりますが、ここでは一旦スキップします。(シミュレーションの設定方法は別途詳しく説明したいと思います)
Associated Withは先の画面で設定したLocationが自動的に選択されます。
入力が終わったら②Save Floor→ ③Next:Onboard Devicesの順にボタンを押します。
③まで終わったら④のボタンを押して、ここでの入力は一旦終わります。
① Floor / 階数 | フロア(例:2F ) |
---|

日本語の設定
右上の名前をクリックして、Global Settingsを選択します。
①Select languageで日本語を選択し、②APPLYを押してしばらく待ちましょう。
一旦、ログアウトされますので、再ログインして日本語がきちんと表示されているか確認しましょう。
デバイスの設定
左のメニューバーの① パズルのようなマーク(管理)→② デバイスの順にクリックします。
左上の① +を押してデバイスのクイック追加 → デバイスをクラウドに直接デプロイするをクリックします。この時、デバイスをローカルに展開するを選択してしまうとExtremeCloud IQに接続できなくなりますので、ご注意ください。
最初に準備した ② APのシリアル番号を入力します。(シリアル番号はAPの裏側に記載されています)
次に③ 場所を追加をクリックします。
ロケーションの選択画面で、先に設定した④ フロアを選択し、⑤ 選択するを押します。(ロケーションはフロアしか選択できませんので、ご注意ください)



無事にデバイスの登録ができました!

ネットワークポリシーの設定
デバイスの登録が終わったらネットワークポリシーの設定をおこないます。
左のメニューバーの① 歯車マーク(コンフィグ)→② ネットワークポリシー →③ ネットワークポリシーを追加の順にクリックします。
今回はAPの設定となりますので、ここでは、① 無線にチェックを入れます。任意の② ポリシー名を入力します。ここでは、「Test-wifi」と設定しました。ポリシー名を入力したら③ 次をクリックします。
今回はゲストがパスワードを入力してインターネットに接続させる設定をします。
左上の① +を押してGuest Access Networkをクリックします。
画面が変わったら任意の② SSIDを入力しましょう。SSIDを入力するとSSIDブロードキャスト名も同時に自動入力されます。
次にSSIDに接続する方法を選択します。
パスワードありの接続にしたいので、③ 安全なネットワークをクリックし、④ パスワードを設定します。
入力が終わったら⑤ セーブを押して次へ進みます。


デバイスのアップデート
無事にSSIDが作成できました!この設定を先ほど登録したデバイスに展開します。① 展開するをクリックしましょう。

「以下のデバイスのみを表示します」の① 有資格をクリックすると登録したデバイスが表示されます。
設定するデバイスに② チェックを入れ、③ アップロードするをクリックします。

デバイスのアップデート画面が出ますので、① ネットワークポリシーおよび構成の更新にチェックを入れ、② すべての構成の更新にチェックを入れたら③ 更新を実行するをクリック!
すべての構成の更新を実行するとAPが再起動されます。
※ ネットワークポリシー適用後に設定を変更した場合は、「デルタ構成の更新(=差分更新)」にチェックを入れて更新を実行してください

アイコンが緑色に変わりました、これで設定は終了です、お疲れ様でした!
先ほどオレンジ色だったランプが白色に変わりました!無事に稼働している証です。
早速SSIDを確認。実際に自分の設定したTest-Internalが表示されました!感動です。
ここまでで約30分。ITにそれほど詳しくない私でも設定ができました。

おまけ
今現在、ExtremeCloud™ IQライセンスで使用されているAPが世界中にどれだけあるのか見ることができたりします。他にもConnectユーザーの数や、世界中で使われているAPの型番の割合なども見れたりしちゃいます。
世界中でこんなに使われていたとは…

まとめ
IT機器の設定が苦手な私でも30分程で設定することができました。
ここでは簡単にゲストWi-Fiの設定をしましたが、同じ1つのSSIDでゲスト、スタッフなどユーザーごとに使い分ける細かな設定をすることも可能です。
ポイント
- 無料のクラウドライセンスでエンタープライズAPを使用できる
- スモールスタートに最適
- ITの知識があまりなくても設定が可能
まずはインターネットからというスモールスタートをお考えの方はご参考にしていただけましたら幸いです。

Extreme社の無線LAN(旧 Aerohive)